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百舌鳥古墳群特別公開(2022-03-27)

古墳に興味のないころに一度大仙古墳は見たものの、特にインパクトのある記憶としては残っていませんでした。古墳に興味が出たあと、百舌鳥・古市古墳群のうち 4 つの古墳が特別公開され、墳丘に登れるイベントがあると知って、これは行くしかない!と思って行ってきました。

公開されたのは次の 4 つの古墳でした。

  • 収塚古墳
  • 旗塚古墳
  • 長塚古墳
  • 寺山南山古墳

普段入れない古墳に入れるだけでなく、墳丘に登れるということであれば行かないわけはないでしょう!!

特別公開の古墳を見る合間に、近所にゴロゴロ転がっている :-p 古墳も可能な限り見てきました。

堺市のホームページにデータベースがあります。

アクセス

今回特別公開だった古墳の最寄駅は百舌鳥駅になるんですが、ここは普通しか止まらず、快速で大阪方面から向かうとひとつ手前の三国ヶ丘で降りることになります。ここからの連絡が意外に悪く、10分ほど待つこともあるので、三国ヶ丘で降りて、大仙古墳を右手に眺めながら行くのもオススメです。

塚廻古墳

JR阪和線に乗って向かいます。最寄駅は百舌鳥駅ですが、乗り換えの待ち時間を考えると、三国ヶ丘で降りて歩いても到着時刻は変わらなさそうなので、三国ヶ丘から歩きました。

公開された古墳に向かう途中、右に大仙古墳を見ながら進むと、左側の駐車場脇に古墳が見えました。塚廻古墳です。

塚廻古墳案内板 塚廻古墳

5 世紀中旬の大仙古墳の陪塚だと考えられている円墳のようですね。


まずは駅から一番近い収塚古墳から観ようと思い、現地に着くとすでに 100 人ほどの行列が。とりあえず並んで待っていると、「行列が長くなったので整理券を配布します」とのことだったので、整理券をもらい次の古墳へ。次の長塚古墳へ行くと、ここも整理券でさらに遅い時間の整理券でした。これは全部整理券をもらわないと見られないなと思ったので、旗塚古墳に行くとここは整理券はなしとのこと。そのまま寺山南山古墳で整理券をもらい、最初の収塚古墳に戻ることに。

とりあえず、特別公開の古墳は中に入った時間を基準い、他は見た順に紹介していきましょう。

グワショウ坊古墳

寺山南山古墳から収塚古墳に向かう途中にあった古墳。円墳です。直径 61m で結構大型です。

グワショウ坊古墳案内 グワショウ坊古墳案内

グワショウ坊古墳 グワショウ坊古墳 グワショウ坊古墳

収塚古墳

仁徳陵の陪塚らしい、帆立型の前方後円墳だったようですね。

収塚古墳 収塚古墳

普段は入れない部分の外は普通に公園の広場なんで、自転車が脇に止まってたりします。

収塚古墳 収塚古墳

墳丘に上る前は発掘されたものの説明が学芸員から受けられました。

収塚古墳見学前の説明

収塚古墳墳丘から 収塚古墳墳丘から

収塚古墳墳丘から 収塚古墳内部から墳丘

収塚古墳全体 収塚古墳全体

収塚古墳(パノラマ撮影)

七観音古墳

収塚古墳の次は寺山南山古墳だったので(端から端やん!)、途中にある七観音古墳と、少し時間に余裕があったので履中天皇陵を見てから向かいました。

七観音古墳、公園の入口の植え込みみたいな佇まいですね🤣

七観音古墳案内板 七観音古墳石碑

七観音古墳 七観音古墳

履中天皇陵古墳(ミサンザイ古墳)

ここもすぐだったのでチラと見てきました。大きすぎて写真には収まらない系ですね。雄大に構える古墳って感じで雰囲気ありますね〜

履中天皇陵古墳

履中天皇陵古墳 履中天皇陵古墳

履中天皇陵古墳(パノラマ撮影)

履中天皇陵古墳 履中天皇陵古墳

寺山南山古墳

ここは百舌鳥古墳群の中でも古い古墳のようです(仁徳陵よりも古い)。

ここもまずは発掘された埴輪の説明から。出土した埴輪の数は少なくて、結構間隔を開けて置かれていたようで、埴輪が十分準備できなかったのではないかとのことでした。出てきた埴輪は屋外で乾かしてそのまま焼く野焼き(?)という方法で作られていて黒い斑点がついていることからわかるようです(仁徳陵は専用の窯で焼かれているようです)。

寺山南山古墳

履中天皇陵古墳の現存する堀の外側にもうひとつ堀があったそうです。その外側の堀に接するように寺山南山古墳が作られていたようです。なので履中天皇陵古墳を設計する際に寺山南山古墳も同時に設計されていたのではないかということのようです。つまり履中天皇陵古墳に葬られている人と近い人のお墓ではないか?ということです。

寺山南山古墳

で、この古墳は方墳ですが 45mx40m の長方形で、2 段になっていたようです。履中天皇陵古墳に接していない三方にも堀があったようですね。

この古墳は高さだけがわからないようです。なぜかというと昔は家が建っていたようで上は削られているためです。

寺山南山古墳

寺山南山古墳 寺山南山古墳 寺山南山古墳

寺山南山古墳の後は、唯一整理券のない旗塚古墳を見てから、最後に長塚古墳…、と思っていくと、旗塚古墳も整理券配っていました。なんとか最後の方の整理券を入手して、旗塚古墳を裏側から眺めながら長塚古墳に向かいました。途中で仁徳陵の向かい側にある竜佐山古墳と仁徳陵の拝所にも寄りました。

孫太夫山古墳(仁徳天皇陵陪塚い号)

全長65m の帆立貝型前方後円墳です。5 世紀中頃の古墳で、仁徳陵古墳の陪塚と考えられているようです。

孫太夫山古墳(パノラマ撮影)

孫太夫山古墳 孫太夫山古墳 孫太夫山古墳

孫太夫山古墳 孫太夫山古墳

孫太夫山古墳 孫太夫山古墳

仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)

大きすぎて市役所の展望台から観ないとw

仁徳天皇陵古墳案内板

仁徳天皇陵古墳(三国ヶ丘から百舌鳥駅に向かう途中) 仁徳天皇陵古墳拝所

長塚古墳

仁徳天皇陵古墳の南東端にある全長100mほどの前方後円墳です。5 世紀中期で、後円部が大きな前方後円墳とのことです。帆立貝型に近い感じなのかな?

元々は仁徳陵の陪塚であると言われていましたが、最近は独立した古墳ではないかという説が出てきているとのことでした。元々は堀があったようで、現状よりはもっと大きな古墳だったということです。

長塚古墳(パノラマ撮影)

ここも出土品の説明からでした。発掘調査をしたけど、出てきたものは少なかったようです。葺石は(ほとんど?)出土しておらず、元々なかった(重要部分にだけあった)という説と、あったけど後世に持って行かれたという説があるようです。説明を受けたところから少し全員でゾロゾロ歩いて入口へ。

長塚古墳出土品

出土品の説明場所から見た長塚古墳 出土品の説明場所から見た長塚古墳

長塚古墳入口付近から

発掘調査もしているそうですが、それ以外にソナー探索みたいなのをして石室があるのではないか?ということがわかっているそうです。

墳丘に登ったのは後円部ですので、そこから前方部を撮影しています。後円部から前方部にかけての曲線が感じられていいですね〜

長塚古墳後円部から 長塚古墳後円部から

長塚古墳後円部から 長塚古墳後円部から

竜佐山古墳(仁徳天皇陵陪塚ろ号)

仁徳天皇陵古墳と道を挟んで向かい側にある帆立貝型の前方後円墳のようです。全長 61m。「たつさやま」と読むようです。堀も綺麗に残っていて古墳の形が感じられますね。

竜佐山古墳案内板

竜佐山古墳(パノラマ撮影)

竜佐山古墳

竜佐山古墳 竜佐山古墳

竜佐山古墳 竜佐山古墳

狐山古墳

竜佐山古墳からそのまま西にすすむと、仁徳天皇陵古墳の角のあたりにあるのが狐山古墳です。

5 世紀後半の円墳で、元々は濠があったようです。いい膨らみの円墳ですねえ。

狐山古墳案内板

狐山古墳 狐山古墳

狐山古墳 狐山古墳 狐山古墳

銅亀山古墳(仁徳天皇陵陪塚に号)

狐山古墳から仁徳天皇陵に沿って北東に歩いたところにあるのが銅亀山(どうがめやま)古墳です。

5世紀中頃で仁徳陵の陪塚と考えられているようです。このあたりでは珍しい方墳です。これも良い感じの墳丘の膨らみですね。ゾクゾクする!

銅亀山古墳案内板

銅亀山古墳 銅亀山古墳石碑

銅亀山古墳 銅亀山古墳

旗塚古墳

色々古墳を巡って、百舌鳥古墳群ビジターセンターで古墳カードももらって、最後の旗塚古墳に向かいました。朝から何度も横を通り過ぎた古墳です。

ここはちゃんと整備がされていて、古墳の曲線がはっきりわかってとてもゾクゾクします。

帆立貝型の前方後円墳で、全長は 60m に少し足りないくらいのようですね。

旗塚古墳案内板

旗塚古墳(パノラマ撮影)

旗塚古墳 旗塚古墳

この曲線!! たまりません。

旗塚古墳

旗塚古墳 旗塚古墳 旗塚古墳

ここでも丁寧に出土品の説明がありました。もちろん墳丘に登った後の説明も詳しく。

旗塚古墳出土品 旗塚古墳出土品

後円部から帆立貝型の小さな前方部を見た時の感じもいいです!後円部の膨らみと控えめな前方部が感じられます。

旗塚古墳墳丘から 旗塚古墳墳丘から

旗塚古墳墳丘から 旗塚古墳墳丘から

旗塚古墳墳丘から(パノラマ撮影)

旗塚古墳墳丘から 旗塚古墳墳丘から

墳丘から見る曲線もいいですねえ。

旗塚古墳墳丘から 旗塚古墳墳丘から

旗塚古墳墳丘から 旗塚古墳墳丘から


整理券の時間の関係から端から端へ歩くことが多かったので、かなりの距離になりました。疲れた〜。最初、電車降りてから収塚古墳まで歩いた距離を足すともう少し歩いてますね。

ウォーキング記録

ビジターセンターで撮影した写真を見せて古墳カードももらいました。一日でかなり集まりました。

古墳カード

Hugo で構築されています。
テーマ StackJimmy によって設計されています。