近つ飛鳥博物館の裏側(?)の丘陵が古墳群でかなりの数の古墳が見れるということで行ってみました。
近つ飛鳥博物館
博物館の駐車場に車を止めてまずは博物館を見学。
埴輪とかはあまり興味があるわけでもないのですが、以前見た南塚古墳や紫金山古墳からの出土品が展示されているってので、それを見てきました。
ついでに古墳カード(Extra Card)をもらいました。
博物館でマップをもらってからいざ風土記の丘へ。博物館のホームページからダウンロードできるマップより、博物館に置いてあるマップの方が詳細に古墳の名前が載っていて良かったです。
このマップには古墳名が記載されていますが、名前があるものだけが公開されているというわけではなく、黒丸だけの古墳も普通に見学できたり、名前が載っていても茂みが深すぎていけなさそうだったり、黒丸があるけどどこなのかがわからなかったりと色々でした。明確に看板があって古墳名がわかっているもの以外は、マップを見て私がおそらくこれだろうと判断しただけで、実際にその古墳なのかはわかりません。
マップに載ってても、載ってなくても古墳名がよくわからない古墳については、「古墳とかアレ(仮) 2号墳」さんサイトの一須賀古墳群のページの写真と照らし合わせて古墳の特定をしていたりします。「古墳とかアレ」は多数の古墳のレポートがあってとても楽しいサイトですね。一須賀古墳群については近つ飛鳥博物館発行の(?)「一須賀古墳群の調査」をベースに記載されているようですので、正確だと思います(マップとちょっと合わないなというところもあるんですが…)
古墳群は21の支群に分けられているようで、博物館の近くの I, J 群から順に見ていきました。
I 支群
博物館の 1F 出口を出てすぐに I-5, I-7 号墳があります。I-5 号墳はコンクリートの橋の下にあります。
散策マップには I2, I3 の記載がありますが、これはどこかわかりませんでした。
J 支群
I 支群を見た後、登山道のような道を登っていくと道沿いに多数の古墳が残っていて見れます。
J-1 号墳
山道を少し上がるとまずは左側に J-1 号墳と思われる古墳があります。
J-3 号墳
続いて出現するのは J-3 号墳。
このそばに J-2 号墳があった模様だけど、この時点では地図に名前がついてないやつは見えないのかと思ってスルーしてしまった。また次回リベンジしないと。
J-4 号墳
J-4 に限らないですが、草が生えてるので写真では石室が確認しづらいですね。次は冬に行かないと。(^_^;)
J-6 号墳
J-5 は散策マップでは名前がありませんでした。案内板にはありましたが、これもわからず。J-6 はこれまでよりはしっかり残っていますね。
J-7 号墳
ここで案内板が出てくるので、数字がリセットできます。:-)
J-7 号墳は遊歩道の柵の向こう側にあって、上後方(?)から眺める感じになります。もう少し道から外れて下に降りて見たら良かったな…
J-8 号墳
遊歩道は J-8 号墳の上をまたぎますので、上から眺めることになります。これも道から降りて下で直接見れば良かったなあ。次回!
J-7 と J-8 は築造年に結構差があるとか。順番に造られたわけではないのね。
J-9 号墳
J-10 号墳
これまでのよりも少しちゃんと残ってる?
J-11 号墳
比較的石室の形状がわかる感じですね。地下にさらに埋まっていて隠れているそうです。
J-12 号墳
たぶんこれがそうだと思うけど…。写真で見るとさらにわかりづらいですね。
J-13 号墳
J-1 以外はここまで全部遊歩道の右側にありましたが、J-13 号墳は左側にあり、K, L 支群に向かう道と H 支群や展望台に向かう道との分岐点に位置します。
他と比べても比較的きっちり石室が感じられますね。
J-14 号墳
J-14 は最初わからなかったのですが、K/L 支群への分岐点から少し進んだところから上に上がるとありました。
K, L 支群
J 支群をずっと登ってきて最後まで行き着くと道は二手の分かれ、左に行くと K, L 支群へと向かいます。途中で K 支群と L 支群へ向かう道が分岐し、K 支群は少し開けた感じで花が咲いていたりします。K 支群に到達すると、展望も開けて展望台のようです。
K, L ともに J のように数はないものの、なかなか見応えのある古墳が残っていました。
K-9 号墳
遊歩道を進むと右側にちょっと立派な古墳が現れます。J 支群よりも、石室が感じられる程度には残っていますね。危険だからか一応ロープで区切られて近づけないようにはなっています。
K 支群 その他
K-9 以外にもいくつか古墳がありました。散策マップには名前がありませんので正式な名前はわかりません。
K-9 号墳の道を挟んで向かい側にも古墳があります。K-10 号墳?
これはどこだっけ? 分岐点から K-9 号墳に向かう道の途中だったかな? K-11 号墳??? しっかり石室が露出してて形がわかりますね。
もうひとつ古墳があるはずですが、わかりませんでした。K-9 の奥っぽいので少し行ってみたのですが…
L-4 号墳
結構ちゃんと残っています。これはなかなか見応えありますねえ。
L 支群 その他
K 支群の分岐から散策マップにある L-4 を目指すと、散策マップにもマッピングされているように L-4 手前に古墳があります。そのうちのひとつ。開口部の前に大きな石がありますが、これは天井部分の石が落下してる? これは L-3 号墳でしょうか??
そして L-4 号墳の向かい側にもひとつ古墳があります。
E 支群
K, L を見た後は、J 支群の上の方に戻り、一旦 H 支群から第 2 展望台の方に向かう道を行ってみたものの、特に古墳が見える感じでもなかったので引き返し、第1展望台へ向かいました。途中 M 支群を通るので注意してみていたものの、古墳っぽいものは見つけられなかったので、そのまま第1展望台の右側の道を下って E 支群に向かいました。
マップに記載のある E1 号墳と、その上にある古墳(E-2号墳?)以外はわかりませんでした。
E-2 号墳(?)
第1展望台から道を下がっていくと結構立派な古墳が見つかります。E-1 かと思ったら、E-1 は更に先の遊歩道が鋭角に曲がる所付近で、これは別の古墳であることがわかります。雰囲気的には E-1 と似た感じです。
E-1 号墳
遊歩道から少し奥まった所にあります。E-2 と似た佇まいですね。
D, F 支群
E 支群の後はすぐ近くの D 支群へ。そして E から D へ入るとまずどーんとそびえるのが立派な D-4 号墳でした。
D-4 号墳
他の古墳が一応ロープや柵で入ってはいけないことを消極的にアピールしている中、この D-4 号墳は「中に入ってみて」という触れ込みで石室内に入れます。中にはコウモリが住み着いているような気がしましたが、まあ真っ暗で何も見えません。スマホのライトが必須ですね。きちっと案内板もあります。
F-3 号墳
D-4 から D-8 方面へ向かう道の横にも結構立派に残っている古墳が見えます。これが F-3 号墳のようです。内部にも入れますが、D-4 に比べるとちょっと低いですね。地面が埋まって高くなってるんですかね。
F-2 号墳(?)
F-3 から更に道から奥の方に行くと、もうひとつ古墳があります。これは F-2 号墳でしょうか? 散策マップの F-3 もどっちの黒丸を指しているのかちょっと分かりづらいのですが、道沿いを F-3 とすると、その後方の名前の書かれてないものか、そのさらに後方の F-2 号墳のどちらかだと思います。
天井は残ってませんが、石室の形はよくわかりますね。
D-8 号墳
散策マップを見ると、F-3 号墳から道を下っていくと左側が緑の広場で右側に階段(?)があって D-8, 9, 10 号墳があるようなので楽しみに降りていきましたが…、D-8 号墳ははっきりと木で階段が作られているのですが、それ以外はたんなる茂みでわからず!D-8 も上がってみるとご覧の通りで、冬にもう一度来ようと思いました。マムシやらマダニにやられそうです。
D-9 号墳(?)
先に書いたとおり、D-8, 9, 10 は(F から下がっていくと)歩道右側の少し高いところにあるのですが、地図にははっきり通路があるような書き方ですが、D-8 以外は上がる場所すらわからず、何度か行ったり来たりしました。で、ちょっとだけ茂みが踏まれたように道になってる気がする部分があったので上がってみると、それらしいものはありました。これが D-9 でしょうか? こちらも冬になってきたら、もしかしたら下の歩道から上がらず、D-8 から横に行けばあるのかもしれませんね。
この写真もちょっと中央部分が窪んでそうなので撮りましたが、たんなる茂みかもしれません。
D-10 についてはもう本当にわからず。
D-13 号墳
D は他にも黒丸が地図についてますので、おそらく D-11, 12 ということなんだろうと思いますが、ちょっといけそうにないのでそのまま道を下って事務所の方に回り込むと D-13 号墳があります。地図にはD-10 から降りた所の角に移設石室って書いてますがわからず。
入口部分だけ天井の石が残ってますね。
C 支群
D-13 号墳の前には風土記の丘管理事務所があります。この頃になると結構古墳を歩き回ってクタクタ😅管理事務所にも見るものはあるみたいですが、それはまた今度ということで C-8 号墳のところをまた登るルートを選択し、C 支群を抜けて B 支群へ向かいました。
C-8 号墳
C-8 号墳はちょうど D-13 から博物館方面に向かう道から C, B へ向かう道が分岐するところにあります。とは言っても、これまでと違って石室が見えるわけではなく、場所的にたぶんこの膨らみが C-8 号墳なんだろうな、という判断をしただけです(C-7 だという話もあるんだけど。C-8 はそれよりもう少し上とか? でもマップを見る限りは C-8 としか思えません)。
墳頂部の石は天井部分のやつ?
C 支群その他
B 支群へ向かう道を上がっていくと、もうひとつ石室の石が覗いている古墳がありました。C-9 号墳(?)
この頃になると結構疲れてて写真撮るのも適当になってきてるw この手前にももうひとつあるはずですが、わかりませんでした(確認も適当になってた…)ここまで来るとパッ目につく B-16 号墳が見えてきます。
B 支群
風土記の丘管理事務所と博物館を結ぶ道の B 支群付近には案内板があります。B-16からずっと下り坂を下った最後の地点です。
B-16 号墳
B-14,15,16 号墳は墳丘も石室もちゃんと残っていてなかなかの壮観です。そして 3 つ仲良く並んでいるのもイイ!!
そして B-16 号墳。美しい姿です!!
D-4 号墳よりは背が低いので、玄室へ続く羨道はちょっと歩きづらいですが、中にも入れます。D-4 より狭いからか、コウモリはいなかったのか飛んできませんでしたw
B-15 号墳
高さは B-16 と同じくらいだと思うのですが、羨道下部にも石があるので入りづらいですね。
B-14 号墳
そして B-15 と道を挟んで B-14 号墳があります。下が埋まってるのか、B-16,15 と比べても少し開口部が低い気がします。
B-12 号墳他
B-14 をすぎると道は急に下ります。マップによると B-14 から下にある B-9 までに 3 つの古墳があるということです。参考サイトによると B-12 は石室が 2 つあるということで、最初に出てきた 2 つが B-12 ということでしょうか。
とりあえず B-14 から道を下って出てきた順に紹介していきます。
その隣。
さらに降りるとちょっと笹に隠れて全体がよくつかめないですがこじんまりとした古墳が。B-10 号墳(?)
もうひとつあったはずですが、見落としてます。見落としたことすら気づいてなかった (^_^;)
B-9 号墳
B-16 号墳からの道を下りると最後に B-9 号墳が現れます。B-9 号墳は天井部分はないものの結構立派で、復元された石棺が置かれていて、内部がどのようになっていたのかをイメージできます。
一須賀古墳群は開口部から見ると左に広がる右肩袖式が多かった気がしますが、ここは羨道を進むと右に広くなる左片袖式です。復元と分かっていても石棺が置かれていると壮観ですね。
B-7 号墳
B 支群の道を下がってメインロード(?)を横切り、向かい側の梅林へ向かう道の方に B-7 号墳があります。
移設石室(I 支群再び)
B 支群の道を下りて、風土記の丘管理事務所の方に向かうと、きれいに整備された移設石室が 3 つほどあります。2 つは I 支群、もう 1 つ一番立派なのが寛弘寺 45 号墳です。
寛弘寺 45 号墳
天井石はないものの、なかなか立派な構えの古墳です。
I-19,20 号墳
博物館駐車場の建設で見つかって移設されたという I-19, 20 号墳。案内板にあるように、確かに石が小ぶりですね。
B-7 から梅林の方に行くと、まだいくつか(?)あったようですが、地図に名前もないし、案内は梅林としか書いてないし、結構疲れてたし「窯跡」の看板まで行って、窯跡らしきものを見て引き返してしまいました。また次回リベンジ。
須恵器窯跡